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平和台ファミリー歯科ブログ BLOG

歯磨き粉の選択について part3

こんにちは!

 

平和台ファミリー歯科Dr.の【三浦】です!

 

 

歯磨き粉のパートだけで3回も続いてしまいました

 

長いお話におつき合いいただきありがとうございます。

 

 

今回のパートは【知覚過敏】についてです!!

 

 

この知覚過敏といういう病気に悩まされている方は多いんじゃないでしょうか????

 

 

まずそのような病気になぜなってしまうのか?

解説をしていきたいと思います。

 

 

 

まず病名としては【象牙質知覚過敏症】と言います。

 

 

どういう病気かというと、、、、

 

 

生活歯において象牙質の露出をきたし、さまざまな刺激による知覚亢進を主症状とする疾患です。1

 

 

※生活歯というのは “歯の中の神経がしっかりと活動している歯” です!

 

※象牙質は、歯の構造の一部で表層からエナメル質 –象牙質 -歯髄(歯の神経)として存在しています。(下図を参考にしてください。)

 

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知覚過敏の症状を理解するには『動水力学説』という、歯の痛みの原理を理解する必要があります。

 

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上の図は象牙質と歯髄の構造を拡大した図になります。

 

 

動水力学説は

 

『まず象牙質に加えられる刺激によって、象牙細管内組織液が急激に移動して圧の変化が生じます。この圧変化が神経繊維への刺激となり疼痛となります。』

 

※象牙細管は “歯の象牙質全体にある直径0.8~2.2マイクロメートルの細い管” のことです。

 

 

その圧変化を生じる原因としては、

 

1. エアや冷水

2. 歯ブラシ

3. チョコレートや繊維質の食物

 

などが挙げられます!!

 

上の1-3が原因で歯がしみる!!!ってことはないでしょうか????

 

 

 

そんな知覚過敏の治療法は大きく分けると3つあります!

 

A.  象牙細管口を封鎖する。

B.  閾値を上げる(感覚を鈍くする。)

C. タンパク質を凝固させ、細管内組織液が動かないようにする。

 

下がそのイメージ図になります。

 

IMG_5629 (1)

 

 

当院ではさまざまな器具を用いて、A-Cの効果を狙って、知覚過敏に対して治療をおこなっています!!!!

 

 

このA,Bの効果は歯磨き粉でも同様にありますので、

 

ホームケアも同時に薦めさせていただいてます!!!

 

 

例えば、

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こちらをお使いいただいている方は多いのではないでしょうか???

 

シュミテクトは半世紀前の1961年より販売を開始し、約90カ国で販売されているロングセラー商品です!

 

シュミテクトの効能としては薬効成分として硝酸カリウムを含んでおり、主にBの効果があります。

 

 

次に、

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メルサージュヒスケアです!

 

こちらは薬効成分として硝酸カリウム乳酸アルミニウムが含まれており、

 

それぞれB,Aの効果があります。

 

 

私の個人的な手順としてはシュミテクトの方が市販で購入できるため、まずはそちらを使用して頂いて、

効果がなければメルサージュヒスケアの方を勧めるようにしています。

 

また、定期的なプロフェッショナルケアとの併用で寛解を目指します!

 

 

もし、治療効果が少ない場合やしみではなく痛みとなっている場合には、

 

異なったアプローチが必要になることもありますので是非担当ドクター、衛生士にご相談ください。

 

 

では今回も長くなりましたがご精読ありがとうございました。

 

IMG_5638 (1)

 

参考文献

1. https://ja.wikipedia.org/wiki/象牙質知覚過敏症 Wikipedia 『象牙質知覚過敏症』検索

2. 冨士谷 盛興 ほか, 象牙質知覚過敏症 目からウロコのパーフェクト治療ガイド,  医歯薬株式会社出版,  2013年第2版

 

 

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