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平和台ファミリー歯科ブログ BLOG

金属アレルギーに関して

こんばんは。

 

Dr.の三浦です。

 

本日のお話は『金属アレルギー』です。

 

 

 

まず、質問をさせていただきますが、

 

『あなたは金属でかぶれたことはありますか?』

 

 

この質問に『はい。』と答えた方は、金属アレルギーのリスクが高いかもしれません。

 

 

それを支持する『アトピー性皮膚炎の方は3-10倍アレルゲンに対して過敏である。』という報告もあります。(アレルゲン…アレルギー症状を引き起こす原因となるもの)

 

 

金属アレルギーのメカニズムは不明とされていますが、その病態はIV型(遅延型の)アレルギーと言われています。

IV型のアレルギーは先ほどのアレルゲンと種々の細胞による反応で生じ、24-48時間後に起こるアレルギーとなります。

 

症状としては、痒みを伴う発赤、腫脹、水疱形成(※)などがあります。

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注意していただきたいのですが、

『口腔内に金属があることと、上記症状がある』とで『金属アレルギーがでる』というわけではありません。

原因としてはアクセサリー、化粧品や食品など、普段の日常生活で金属と接触している可能性もあります。

 

 

例えば、高カカオのチョコレートにはニッケル(原子番号28番の金属原子)の含まれており、その量が通常の1.9-3.8倍で、そのような食品の過剰摂取によってもアレルギーが生じる恐れがあります。

 

 

 

もし、口腔内に金属を入れた時期と皮膚の症状 (※)が重なり、なおかつ長期間皮膚症状が改善しない場合には金属アレルギーを疑っても良いかもしれません。

 

 

その際には、その原因がどの種類の金属にあるか確認するパッチテストなどを行う必要があります。(パッチテストに関しては当院ではおこなっておらず、専門の医療機関に紹介させていただきます。)

スクリーンショット 2018-01-01 1.49.26

 

 

ちなみに金属アレルギーというのは金属がイオン化して初めてアレルギーを起こします。

 

金もイオン化はしづらいとは言われていますが、イオン化した後のアレルギー反応しやすさは弱いわけではないです。

 

最も、口腔内というのは特殊な環境であり、37℃の唾液中、菌などの酸を産生する環境など、金属がイオン化しやすく、とても過酷な環境でもあります。

 

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そのような点を考慮しても、金属以外のセラミックスの治療、いわゆるメタルフリーの治療を選ばれるのは妥当であると思われます。

 

 

再度喚起になりますが、現在お口の中にある金属が、金属アレルギーを起こしているかどうかは検査をしてみないとわからなく、必ずしも積極的に除去する必要は無いということです。

 

除去する際には、その除去することによって生じる歯を削るリスクなどを考慮すべきでしょう。

 

 

もし気になったとことがありましたら、ぜひ担当のドクターとご相談ください。

 

 

昨年も大変お世話になりました

本年度もよろしくお願いいたします

皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます

三浦

 

参考文献

井上昌幸, GPのための金属アレルギー臨床,株式会社デンタルダイヤモンド社,2007

 

 

 

 

 

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